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ロロピアーナ スーツ 水洗い

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暑さ寒さも彼岸まで。

九州では桜の開花宣言となり、いよいよ春の訪れ。北陸地方の開花宣言はもう少し先ですが楽しみです。

今回は、ロロピアーナの生地でオーダーされたスーツの水洗いの紹介です。

生地は「TOP LINE 1pp wool」

この生地は1987〜1988にイタリアのロロピアーナ社が買い付けた原毛オーストラリア産最高級メリノウールの中から更に厳選された極上ロットです。
トップラインの中から他とは比較にならない純度のものには
1ppの区別表示がつけられ、原毛は10年以上も寝かされます。
それ故に大変稀少なファブリックとして扱われているそうです。

表地はシャークスキン、

本来、シャークスキンとは「鮫の肌」のことですが、織物でいうシャークスキンは、
鮫の皮のように、斜めにこまかいジグザグのはいった柄をいいます。
経緯に別々の異なる糸を使って、
右綾に織られており、紡毛織物や、梳毛織物の布面の毛羽を取り除くクリア仕上げを施すことで、
生地の織り目や柄をはっきり見せた織り柄となっています。

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裏地はマリックのキュプラ100%。TOP LINE 1pp WOOL best clip 1988/1987の文字が織り込まれていた。仕立てはダブルブレスト6ボタン4つ掛けで、本バス芯と毛芯を縫い付けてある 本格仕様で格好が良いスーツ。

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パンツを確認したところ、裏地に黄ばみが出ていましたので、カウンセリングをして水洗いをさせて頂く事になりました。

毎度の事ですが、カルテを作成し、洗う下準備後、優しく水洗い。

水洗い後は上画の様になり一晩乾燥です。

乾燥後に時間をかけハンドアイロンでプレス、字の目を合わせシルエットを大切にして元の寸法に戻し終了。

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写真で見るとプレスが甘い箇所がありますね。

特に脇の下の膨らみが気になります。これは垂れ綿のプレスが甘い証拠です。垂れ綿のプレスの仕方がありますがここでは紹介出来ません。水洗い後のプレスは大変シビアです。

再度甘い箇所をプレス後無事に納品が完了致しました。

今回、ダブルで仕立てたスーツのケアをさせて頂いているうちに、自分も欲しくなったので、気に入った生地でオーダーしました。

最近、本格的に仕立てたダブルと正統な3ピーススーツの”クラッシック”が回帰中なので、今後が楽しみです。

スーツが仕上がりましたらこちらで報告しますね。